「BIRDS’ WORDS(バーズワーズ)」は2009年、陶芸作家の伊藤利江さんと、夫でディレクターの富岡正直さんによって始まりました。
鳥や花などのモチーフを中心に、大らかな造形で温もりのある陶器のインテリア、ファッションアイテムなどを作り続けています。
作家の温もりを残す
普段使いできるアイテム
↑伊藤さんと富岡さん。BIRDS’ WORDSは結婚を機に夫婦で立ち上げました。
アイテムのほとんどは大阪のアトリエで伊藤さんとスタッフが手作業で作り上げています。
伊藤さんの作品の温もりを残しつつ、普段使いできるアイテムを作っているところがBIRDS’ WORDSの魅力。
今回は大阪のアトリエの様子、人気アイテムのブローチができるまでの工程をご紹介します。
手作業で丁寧に作られる
陶器のブローチ
BIRDS'WORDS/FLOWER TILE BROOCH ¥2,160
食器やフラワーベースなど、実用的なアイテムが多い陶器。
ブローチは「より陶器を身近に親しんでもらいたい」という想いで作りはじめたといいます。
陶器独特の質感や色味がファッションのアクセントになると大人気で、BIRDS’ WORDSの代表作となりました。
ブローチの制作期間は成形から窯出しまでで3~4週間ほど。
ある程度まとまった数を作るとはいえ、すべて手作業なので人気の色柄は入荷待ちになることも。
▼ブローチができるまで
成形
伊藤さんのデザインを元に作ったブローチの石膏型。
型に粘土を入れて、一つ一つ手作業で成形しています。
型から抜くときには指の跡がつかないように、潰さないようにそ~っと、そ~っと。
乾燥
型から抜いたらしっかりと乾燥させます。
乾燥しきらないまま素焼きすると、ブローチにヒビが入って割れてしまいます。
素焼き、施釉
素焼きして、釉薬をかける前のブローチ。
なんだかビスケットみたいでかわいい!
釉薬をかける前だと模様の凹凸がよりはっきりとしていますね。
ブローチによっては表面の釉薬を一部削って模様を浮き出させます。
手仕上げでさらに表情が加わって、作品になっていきます。
本焼、窯出し
施釉したら、もう一度窯の中へ。
焼きの窯の温度は素焼きと本焼きでも変わりますが、約1000度前後。
窯入れの日の気温・湿度、上下段の配置によって色合いや表情に変化が生まれます。
最後にゆっくりと熱を冷まして、窯出しします。
陶器作品で
着こなしにワンポイント
こうして作られたブローチは、かわいいパッケージに梱包されて、お客様に届けられます。
シンプルなコートやバッグのワンポイントに、ストールピン代わりにと使い方はいろいろ。
小さいながらも一つ一つ異なる質感や表情が魅力的で、どこにつけても陶器作品らしい存在感を放っています。